オンライン勉強会の活用法|受けっぱなしにしない参加術(医学生・研修医・看護師・コメディカル向け)
まず最初に:受けっぱなしになるのは、あなたの意志の弱さではありません
オンラインは便利です。
一方で、現場で疲れているときほど 注意が散る/発言しづらい/終わった瞬間に日常へ戻る という構造的な弱点があります。
だから必要なのは「根性」ではなく、参加のしかたを少しだけ設計することです。
設計といっても大げさな話ではありません。やることはシンプルで、
参加前:目的を決める
参加中:一段階だけ能動にする
参加後:24時間以内に“思い出す”
この3つだけで、学びの残り方が変わります。
この記事が刺さる人(たぶん、今のあなた)
- 参加したのに「何が学びだったか」をうまく言えない
- 仕事が忙しくて、復習の時間が取れない
- 質問したいのに、場の空気や自信のなさで黙ってしまう
- 看護・薬剤・リハ・検査など、医師中心の勉強会で「自分の立ち位置」が分からない
大丈夫です。**“一つだけ持ち帰る”**で十分です。
今日の結論:これだけやればOK(1分版)
忙しい週は、まずこれだけで十分です。
- 参加前:今日の持ち帰りを1つ決める
- 参加後24時間以内:白紙に3〜5個、思い出して書く
- 1週間後:もう一度、白紙で再現する(10秒でもOK)
「録画を見直す」より先に、思い出せるかを試すほうが効きます。
参加前:迷いを断つ。目的と時間で決める
参加するか迷ったら、この2つだけで判断する
1)目的:今日、何を良くしたい?
「何となく勉強になりそう」だと、聞いた瞬間は満足しても残りません。
**“今日できるようになりたいこと”**を、短く言えるかで決めるのがおすすめです。
- 例:救急外来で「呼吸困難」の初期対応の流れを整理したい
- 例:病棟で「抗菌薬の選び方」の軸を1本作りたい
- 例:申し送りで使える“観察の言語化”を1つ増やしたい
2)時間:参加後24時間の“1〜3分”を確保できる?
大きな復習は要りません。
**“24時間以内の1〜3分”**が取れないと、ほぼ確実に受けっぱなしになります。
参加前チェックリスト(2分でOK)
- 今日の持ち帰りを 1〜3個 メモした
- 疑問(質問の種)を 3つ 書いた
- 参加リンクと音声だけ 一度 確認した
- 通知を切れる状態にした(スマホ・PC)
- 余計なタブ/ウィンドウを閉じる準備をした
ここでの勝ち筋は「完璧」ではなく「当日バタつかない」ことです。
目標の書き方:そのまま使えるテンプレ
職種に合わせて、こう書くと“現場に落ちやすい”です。
- 看護師:明日のケア判断で使える 観察ポイントを1つ増やす
- 薬剤師:処方設計/疑義照会で使える 確認軸を1つ持ち帰る
- 技師・療法士:評価や検査から 次の一手につなぐ説明を1つ作る
- 医学生・研修医:当直/病棟で迷う場面の 判断の順番を1つ整理する
参加前に起きがちな失敗3つ(先に潰しておく)
失敗1:登録だけして当日バタつく
- 対策:リンク確認+音声チェックを先に1回だけ(これだけで焦りが減ります)
失敗2:質問が出ない
- 対策:先に 質問の種を3つ 作る(当日は拾うだけでOK)
失敗3:参加して満足して終わる
- 対策:終了後に「白紙で3〜5個書く」と 先に決めておく(意志よりルール)
参加中:受け身をやめる。コツは“一段階だけ”上げる
参加中の行動は、だいたいこの4段階です。
- ただ聞く
- 反応する(リアクション/投票/短いメモ)
- 自分の言葉にする(要約/質問/まとめを一言)
- 議論する(発言/問い返し/誰かに教える)
全部やる必要はありません。
今日のあなたは「一段階だけ」上げれば十分です。
一段階だけ上げる:具体例(その場でできる)
ただ聞く → 反応する
- リアクションを押す、投票する、要点を3行だけメモする
反応する → 自分の言葉にする
- チャットで「ここがポイントだと理解しました:〜」を 一言
- 「質問があります」だけでも、能動に切り替わります
自分の言葉にする → 議論する
- ブレイクアウトで 一回だけ 発言する
- 近くの同僚に「今の話、こういうことだよね」と 一回だけ 共有する
コメディカルの発言は“一言の価値”が高い
医師中心の流れの中で、コメディカルの一言はむしろ貴重です。
- 看護師:「現場だと、ここが観察ポイントになりそうです」
- 薬剤師:「相互作用や腎機能の見方はここが落とし穴ですね」
- 技師・療法士:「評価のタイミングはここが大事になりそうです」
立派な発言である必要はありません。
**“現場の視点が1つ増える”**だけで、場が一段よくなります。
「質問できない」「発言が怖い」を越える3手(完璧を捨てる)
怖いのは普通です。だから、最初から上手くやろうとしないのがコツです。
チャットで一言から始める
- まず「質問があります」だけでOK。次に一文だけ足す
ブレイクアウトは“役割”を取る
- 「タイムキーパーやります」「メモ取ります」だけで参加しやすくなります
質問の質を気にしすぎない
- 同じ疑問を持っている人は、だいたいいます。代弁になることが多いです
参加中:集中力とオンライン疲れを守る
オンラインは、通知一発で集中が切れます。
まずやるべきは「頑張る」より 邪魔を消す ことです。
すぐできる集中対策
- 通知をオフ(スマホもPCも)
- 余計なウィンドウを閉じる
- 情報が多すぎる時は、メモを止めて“聞く”に切り替える
- 後から録画で補えます(全部をその場で取ろうとしない)
オンライン疲れのミニ対策
- セルフビューをオフ
- 1時間ごとに 1〜2分 休憩(立つだけでも違います)
- 画面がつらい日はスピーカービュー中心にする
参加後:24時間以内にやる“最小の復習”が一番効く
ここが勝負です。
終了後すぐ、資料や録画を開く前にやることは一つだけ。
白紙に、今日の学びを3〜5個、思い出して書く
キーワードだけより、短い文章にするのがおすすめです。
「自分が思い出せているか」がはっきりします。
24時間以内の最小セット(チェックリスト)
- 白紙に学びを 3〜5個 書き出す
- 未解決の疑問を 1つ だけ潰す(録画→それでも残るなら質問)
- 同僚や自分のメモに 一言で共有(LINEでも、申し送りでもOK)
参加後:現場に転用する(1週間後・1か月後で“伸びる人の差”がつく)
伸びる人は才能より、予定で勝ちます。
- 1週間後:白紙で要点を再現する(思い出せなかった所が伸び代)
- 1か月後:似た患者・業務に当てはめて思い出す(定着のスイッチ)
具体例:感染症の勉強会を聞いた翌日
- 受け持ち患者を思い浮かべて「自分ならどう処方を考えるか」を白紙で書く
- 曖昧な所だけ録画で確認する
- その週のカンファで「ここはこう理解した」を一言共有する
- 1か月後、似た症例が来たらもう一度思い出して確認する
「聞いて分かったつもり」が、「実際に使える形」に変わります。
続かない人の最低限プラン/伸びる人の加速プラン
最低限プラン(忙しい週でも折れない)
- 参加前:目標を 1〜3つ メモ
- 参加後24時間以内:白紙で 3〜5個 書き出す
- 1週間後:白紙復習を カレンダーに入れる(10秒でもやる)
加速プラン(伸びる人の型)
- 参加中:行動を 一段階だけ 上げる(投票/チャット/発言のどれか)
- 疑問:24時間以内 に解決(録画で残るなら質問)
- 現場:一度試して、反応やフィードバックを取りに行く(小さくでOK)
最後に:オンラインでも、あなたが関われば学びは変わる
安全な環境の"みんほす!のオンライン勉強会"で試してみませんか?
顔出しが難しい日もあります。疲れている日もあります。
それでも、チャットで一言、最後に一言、それだけで十分です。
学びは、頭の中に置いたままだと消えます。
でも 言葉にした瞬間に“使える知恵”になります。
大きく変えなくていいです。
小さく確実に、いきましょう。
今日やる3つ(このままコピペ用)
- 次の勉強会の前に、目標を 3つ以内 でメモする
- 終了後、資料を見ずに白紙で学びを 3〜5個 書き出す
- 1週間後の白紙復習 をカレンダーに入れる